Terminal Session Recall は、VSCode の統合ターミナル上で動いている Claude Code CLI のセッションを自動復元する拡張機能。VSCode を再起動するとターミナルのプロセスが死ぬ。複数セッションを並行して使っていると、毎回 --resume し直すのが面倒だった。この拡張はセッションの状態を追跡し、起動時に自動で復元する。
操作の起点
VSCode のどこから操作するか。設計時に6箇所の候補を検討して、最終的に ステータスバー を選んだ。
クリックすると Quick Pick メニューが開き、セッションの一覧・新規作成・再開ができる。ターミナルのすぐ下にあるので視線の移動が小さい。
UX
ステータスバー兼メニューボタン
ステータスバーの右側に、現在のプロジェクトの Claude セッション数が表示される。
$(terminal) Claude: 2 live · 1 idle
- live — ターミナルが開いていて CLI が動いているセッション
- idle — ターミナルを閉じたが復元可能なセッション
クリックすると Quick Pick メニューが開く。
Quick Pick メニュー
セッションは Active / Resumable / Completed の3欄に分類される。各セッションには最初のプロンプト、ファイルサイズ、経過時間が表示される。
- Active セッション — 選択するとそのターミナルにフォーカスする
- Resumable / Completed セッション — 選択すると
claude --resumeで再開する
セッションに /rename で名前をつけておくと、一覧から探しやすくなる。
自動復元
VSCode が再起動すると、前回 active だったセッションを自動で復元する。朝 VSCode を開くだけで、昨日の続きから作業できる。
復元対象は直近 24 時間以内のセッションに限定される(設定で変更可能)。
仕組み
セッションの追跡
拡張が新しいセッションを作るとき、UUID を生成して claude --session-id <uuid> で CLI を起動する。UUID は CLI 起動前に VSCode の globalState に保存する。この順序により、ターミナル作成中に VSCode がクラッシュしてもセッション ID は失われない。
セッションの発見
拡張を経由せずターミナルで直接 claude を実行したセッションも、Quick Pick に表示される。~/.claude/history.jsonl を読み取り専用で参照し、現在のワークスペースに対応するセッションを自動で発見する。
状態遷移
| 状態 | 自動復元 | Quick Pick |
|---|---|---|
| Active | する | Active 欄 |
| Inactive | しない | Resumable 欄 |
| Completed | しない | Completed 欄 |
データアクセス
この拡張は ~/.claude/ を 読み取り専用 でアクセスする。書き込み、削除、認証情報の参照は行わない。
しばらくドッグフーディングしてきたが、そろそろよさそうなので v1.0.0 として公開した。
インストール
VS Code Marketplace からインストールできる。
Terminal Session Recall — VS Marketplace
前提: Claude Code CLI がインストール済みで PATH に通っていること。
設定
| 設定 | デフォルト | 説明 |
|---|---|---|
autoRestore | true | VSCode 起動時に中断セッションを自動復元 |
autoRestoreMaxAge | 24 | 自動復元の対象とする最大経過時間(時間) |
claudePath | "claude" | Claude CLI のパス |
制限事項
- 別プロジェクトのセッションは表示されない。 開いているワークスペースに対応するセッションだけが対象。
- 読み取り専用。 セッションの削除は Claude CLI 側で行う。
リンク
- VS Marketplace
- GitHub
- ライセンス: MIT
追記(v1.0.4)
v1.0.0 公開後、主にセッションのライフサイクル管理を改善した。
- v1.0.2 — ゾンビセッション対策。起動時にOSプロセスの生存を確認し、死んだセッションを自動で inactive にするようにした。PID とプロセス作成時刻を記録して PID 再利用にも対応。
- v1.0.3 — Windows 11 でゾンビセッションが残り続ける問題を修正。プロセス確認を
wmicから PowerShell に切り替えた。 - v1.0.4 — VSCode の Full Close → Restart 後に autoRestore が動作しない問題を修正。