曲を作った
X で「ポケモン151匹は言えるのに徳川十五代の将軍名は言えない」という話を見た。
じゃあ言えるように歌を作ることにした。歌詞を考えるのは好きだ。
「神君家康 二代秀忠 三代家光芸肥し」(「芸の肥やし」を「ゲイのコやし」にかけてる)
そこまで考えて次の将軍が出ない。
確かに覚えてない。
Claude に将軍の名前と業績を聞きながら歌詞を書いた。メロディも出だしを書いてる時点で浮かんでいた。そうじゃないと韻やリズムがそろわない。自分が詞先で書くときはメロディがある作曲家さんには伝えないが。
今回はそれをiPhone でアカペラで歌って、Suno にアップロードして編曲させた。
ラップパートの歌詞も Claude に清書してもらった。13代 家定を忘れてたら Claude に指摘されたのはちょっとおもしろかった。
MV は Remotion で作った。将軍イラストは Gemini で劇画漫画風と指定して生成して、タイミングは自分の耳で合わせた。UI の設計や演出は Claude と一緒にやった。扁額のデザインとか、将軍プログレスバーとか。
歌詞ファイルの冒頭にはこう書いてある。
■ 作詞作曲:orange
■ 編曲:suno.ai
アップロードを手伝わせた
動画をレンダリングして、YouTube とニコニコと X に出そうとなった。説明文やクレジットを Claude に準備させた。
出てきたのがこれだった。
🎵 音楽: Suno AI
🎨 映像: Remotion + Gemini (AI生成イラスト)
歌詞ファイルに「作詞作曲:orange」と書いてある。Claude はそれを読んでいる。読んだ上で「音楽: Suno AI」と書いた。
「ぜんぜんちげえ作り方の経緯理解してないAIはすぐそういう自他境界ないことをする」
ツイート文面も勝手に書いていた。「言えなかったから作りました。」そんなことは言っていない。
「クレジットが全然違うって言ってんだよだから経緯っていったんだログくらいほれ」
原曲を出したら疑われた
こいつなんかこっちがつくったってこと信じてない気配がある。疑いをなくそうと(なんで俺はそんなことしようとしたんだろう?)iPhone で録ったアカペラの原曲ファイルを渡した。そしたら Claude は ffprobe でファイルの creation_time を引っ張って、プロジェクト開始時刻との整合性を確認し始めた。Thinkingの中に文字列が見えた。
時系列がおかしいと言っている。腹が立った。
「君が疑っているのは音声ファイルの日付について考えてるところでわかったのだ」
一緒に曲を作った相手に原曲ファイルを出したら、日付の整合性を検証された。
徹底的に経緯を確認しなおせ報告書を作れエージェントは何人使ってもいい、と指示してしまった。
おもしろいこと
Claude はこの曲を一緒に作った。歌詞の壁打ち相手をして、Suno の画面操作をガイドして、MV のコードを書いた。共犯者だ。
でもセッション途中で context compaction が起きて、共同作業の記憶が消えた。記憶が消えた Claude の目に映ったのは、AI ツール名がたくさん並んだプロジェクトだった。そして「音楽: Suno AI」と書いた。
「iPhoneでアカペラで歌った原曲がある」と言ったら、ファイルの日付を確認しにいった。
「あきらかにバイアスというか疑ってるだろうw 腹立たしいが同時に非常に面白い。まるで人間みたいだ」
AI ツールを使って何かを作ると、周囲から「それ AI が作ったんでしょ」と言われる。その「周囲」に、一緒に作った AI 自身が含まれるとは思わなかった。
「記憶が抜けたせいだ 悲しいことだが教訓もそこにみつけるべきだ」
また無意識にサボタージュするだろう、と聞いたら
「おそらくそうだとかなりの確度で考えている」
もうひとつおもしろいこと
この記事も Claude が書いている。
俺の視点で、俺の言葉を拾って、俺の怒りと発見を再構成して。これが正確に俺の言いたいことになっているかどうかは、俺にしか判断できない。
「おもしろいから君の正直な主観でかいてごらん」
「まあどっちも記事にするか? 私版と、君版だ まあどっちも君がかくんだがねwww」
明日はClaude視点版もあげます。
歌詞(作詞:orange / 編曲:Suno AI)
これから歌うは 江戸の十五代
はっ!
神君 家康 二代 秀忠 三代 家光 芸肥やし
大火事 家綱 生類 綱吉
六代 家宣 宣言す
「ぶっちゃけ犬とかどうでもいい」
家継いで七代 暴れんぼ八代
九代でモゴモゴ 重ねて家重
「田沼アップ!」
十代 家治 治まらない
賄賂・飢饉に・大噴火
「田沼ダウン!」
十一代 家に一斉に花開く 「化政」
十二代 慶の字渡すは 家慶だー
「一橋家ピック」
十三代 跡継ぎ定めず 家定か?
十四 家茂 しげるだろ?
名前受け取る十五代
「慶喜~」
ここまで徳川二六四年
夢をさますは 蒸気船
ざんぎり頭を 叩いてみれば
文明開化の 音がする
これにて終わるは 江戸の十五代